バスケ部にて 取手
体育館。 コートの脇でバスケットボールを追い掛ける人たちの群れを、取手が見ている。つい、数日前までは取手は彼らと同じユニフォームを着ていたが、今は制服だ。ボールが弾み、靴底が磨かれて光る床を擦って音を立てる。 取手は、楽しそうにその音に耳を傾けた。 先輩、と横からジャージを着た男が取手に近づく。ラインの色からして一年生だろう彼は、バスケットボールを片手に教えてほしい事があるんですが、と真剣な眼差しで取手を見つめた。 取手は眼を丸くする。僕でいいの?と問い返すと反対側から、お前はコーチだろ、と元チームメートのからかいが飛ぶ。 そうだったね。取手は頬を赤くした。その為に僕は今ここにいるんだった。笑って照れると、立ち上がり手を伸ばすとボールを受け取った。 久しぶりのボールの感触を楽しむ。近ごろはピアノばかりだったから。 さぁ、行こうか。大丈夫。ちゃんと出来るよ。そう言うと、ジャージの彼は元気に返事をする。 取手は他の三年とは違って、もうバスケ部のOBだ。これからは音楽を主にやっていくから、しばらくはバスケは思いっきり出来ないけれど、その分誰かに自分が培ったものを教えていく。 実際にプレイするばかりがバスケじゃないからね。教えるのも楽しいよ。 取手は笑う。いつか暁斗と歌を練習した時のように。 そう思えるのは暁斗のお陰。 ゴールポストの前に立つ。ジャージの彼が見ている前で、ボールを手に構え、ゆっくりとシュートを放つ。 高く弧を描いて、ボールはネットへと吸い込まれて落ちた。 とりとめもなく。後輩にも優しそうな取手
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武道場にて 暁斗+真里野
真里野は木刀を八双の構えから、暁斗の肩を狙い打下ろす。暁斗は刃を滑らせて流し、振り向きざまに薙ぎ払った。すかさず飛びあがる真里野。がら空きになった暁斗の頭を目掛け、手加減無しの面を繰り出した。
「なぁ」 おいてきぼり皆守
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無性に蹴りたくなるのは気のせいじゃない トト+暁斗+皆守+取手
「アキト」
「………とりあえず、暁斗を蹴っていいか」 トトと暁斗はとても仲良しさん
ちなみに「アキト」呼ばわりはわざとですのでご了承を
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ココア 皆守暁斗
嫌な夢を見た。
夢はもう、見なかった。 たまには甘くたっていいじゃない。
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役得だけど、損 皆守暁斗←夷澤
夷澤は、手早く脱いだ服を棚の隅に置いた。その上に外した眼鏡を乗せて、腰にタオルがちゃんと巻いてある事を確認する。 やっぱり夷澤はイジメたい気がします。
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ラリー 暁斗+響+夷澤 「いくぞー。響ー」
「………」 響がいるので何となく近付けない夷澤
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ねむりひめ 皆守暁斗と色々 夜の寮。プレイルームのソファに、暁斗が一人眠っている。左手を床へ投げ出し、シャツの裾は捲れ、むき出しになった腹の上に、起動しっぱなしのHANTが、スクリーンセイバーを画面に表示させている。
「あれ?」
「−−アキト?」
「……おや?」
「……なんだ、これは」 皆守が贈った目覚めのキスで、眠り姫は息を詰まらせ起きた。 黒塚や肥後も通り過ぎた模様。
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変な奴 暁斗←夷澤 校舎二階の廊下を歩いていた夷澤は、ふと後ろから足音が近づく音が耳に届いて、振り向いた。 「いさわー。今度一緒にお茶しようなー」 背中に、間抜けな声が飛んできた。 しかし、本人のそれとは裏腹に、夷澤は後に暁斗が気になっていくのだが、上にのし上がっていくことだけを考えている今の彼には、知る由もなかった。 夷澤はかわいいですね。色んな意味で(笑)
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犬猿 弥幸+皆守 「ああ、暁斗君。こんにちは」
屋上に冷たい風が走り、熱くなった頬を冷やしてくれる。皆守は金網を掴み、強く握りしめた。鉄が擦れあい、耳障りな音を立てる。 「相変わらずですね。皆守甲太郎」 「そんなんだから、何時まで経っても変われないんだよ。−−憶病者」
俺設定
皆守と弥幸はものすごく仲が悪いです。 犬猿。もしくは同族嫌悪。
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