単純な奴 皆守+葉佩
昼近くの四時間目。教師の都合で合同になった、三年C組とA組が一緒の体育は今一番の盛り上がりを見せ、体育館は異様な熱気を醸し出している。
04/09/29
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ひとときの休息 皆守+葉佩
毛布にくるまり、昼下がりの睡眠を保健室のベットの中で皆守が貪っていると、ふと後ろで何かが背中に触れたのを感じる。それはもぞもぞと動き、今まで貯えていた毛布の中の温もりを奪いながら背中にぴったりとくっ付いていた。
「保健室はお前らの安息所ではないのだがな」
04/09/29
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きみの助けになれるなら 取手+葉佩
朝。登校時間に規則正しく学校に来て、上履きに履き替えた取手は、ふと校庭へと眼をやり、下駄箱に靴を入れようとした手を止めた。 うれしい。と取手は思った。
04/09/30
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とまどい 皆守葉佩
初めて入った暁斗の部屋は、火薬の匂いがした。
04/10/03
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リラックス 皆守葉佩
「あのな、思うんだけども」
04/10/06
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まもりたい 取手葉佩
最後の一音が消えると、取手は静かに鍵盤から指を離す。軽く息を吐いてそろそろとピアノを撫でた。 04/10/11
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愛の逃避行 皆守葉佩
昼休みの食事を求め、廊下に出ている学生の群れ。その間を縫うように暁斗は走っていた。短距離選手のごとく、結構な早さを出しているが、持ち前の運動能力で人とぶつかる事はない。 04/10/12
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かわいいひと 夷澤+響
この人を、初めてかわいいと、思ってしまった。 五時間目の体育。響は、掌を隠した長袖ジャージの先を口に持ってきて、息を吐きかけた。こもった暖かさが、ほんのりと冷えた指先を暖める。もう季節は冬と呼ぶに相応しいから、外での体育はあまり嬉しくない。 04/10/13
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オムレツ 取手+暁斗
明日の昼飯、取手の好きなもの作ってくるよ。何が好き? 取手は葉佩が作ったものを喜んで食べそう。
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こんな事はあまり好きじゃないけれど 暁斗+白岐
美術室がある校舎と、自分達が勉強に励む教室がある校舎の間に、挟まれるようにあるのは一本の大きな樹。三階よりもさらに高く空に突き出しているそれは、太陽の光を、葉っぱの形にちぎって、床に落としていく。ぱらぱらと光点が降り注ぐ様は、何だか光の雨のようだ。 白岐さんは可愛いデス。
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カレー大魔王と《宝探し屋》 皆守×暁斗
「…まただ」 「寝かさないからな、今日は」 本気の目に、暁斗はなす術もなく、乾いた笑みを浮かべるしかなかった。 カレー大魔人最強。
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いつもの事 皆守×暁斗+取手
暁斗「皆守」
ただ単に、声が聞きたかっただけ。
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